※公開終了間近! イロモノなアタシ
鈴子とレイ
新大阪駅に近い喫茶店に2人を連行し、事情を聞き出す。


レイ君は運ばれて来たコーヒーにも口を付けず、ただタバコをふかしている。


「綾女、レイ君が好きだったの? 」
「そうなのー、中学生の時から付き合ってたのー」
「鈴子っていうのがレイ君だったんだね、でもさ、どうして駆け落ちなんかしたのよ」


イライラした様に灰皿へタバコを押し付け、レイ君が口を開く。


「綾女のオヤジに反対されたし、それに、二丁目追放になったから」


ムッと来る言葉。


それは自分にも責任があるだろう、大体、綾女が居るのにクミさんに手を出すから。


「クミさんとは、綾女とまためぐり合う前だったんだ」


あたしの気持ちを察して、先回りする。


「クミさんてー志穂ちゃんのお店のヒトー? 」
「そう、レイ君と付き合ってたの」
「そうなんだー、じゃあ、私悪い事しちゃったかも」


かもじゃなくて、してるし。
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