嘘つきの恋

もちろん、嘘。



もう矢城と関われないことを考えると、口が勝手に動いてしまった。



「━━━━━━━やっぱ…」



やっぱり嘘。



なんて言おうとした私の口は彼の胸でふさがれる。



今、私は



彼の腕の中だ。



「…やっと会えた」



上から降ってくる声。
< 31 / 39 >

この作品をシェア

pagetop