嘘つきの恋

ひっそりと

朝、いつものように登校していると。



「おはよ」



「おはよ…って、わあっ」



聞こえた声に振り向くなり、思わず後退り。



だってそこには、矢城がいたから。



「そんなビビらなくても」



ニコッと笑った彼の笑顔は、朝よりも爽やかなもので。



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