オンライン中毒
「山田さん。気持ちは有難いけど自らのことですし、自分でなんとかするから大丈夫ですよ。ご迷惑をお掛けしてすみません」


木下はニッコリと笑顔をこちらに向け、一番奥の人一倍大きな白い席に戻って行った。私はその微笑みに安心をし、席に着いた。


あの笑顔といい、迷惑をかけないように配慮をしてくれている……きっと私のことが好きなんだわ。


でも駄目、私には元気がいるから。木下は所詮お気に入り。早く帰ってゲームがしたい。


芸能人の元気は忙しさもあり、アクセスの時間帯がバラバラ。なるべく、いつでも会えるように待機していたい。


ただ私には週三日病院勤務の後にもう一つ、こなさなくてはならない仕事がある。鬼のような義理母が押し付けてきた、義理父の介護だ。
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