オンライン中毒
 3階建てで、赤茶色のレンガ調のこの家は、3階は姑の洋服やバック、靴、時計など、ブランド品の数々が眠っている。


2階は姑の寝室やちょっとしたパーティーが出来そうな16畳の部屋。1階はお風呂、トイレ、キッチン、リビング。


そして居間と少し離れた、かつては物置部屋だった、暗くじめじめしたこの部屋には、頑丈な鍵が取り付けられ、義理父の部屋になっていた。


「チーズケーキ買ってきてくれた? いつも楽しみにしてるのよ~」


「勿論ですわ、お母様。どうぞ召し上がってくださいな。お紅茶も今お入れしますね」


「リビングでドラマ見てるから、あとで持ってきて頂戴」


いつも着物を着ている姑は、体が小さくガリガリで案山子のような手足をしている。


その細い体で、どこに力が有り余っているのか? 義理父、義三を虐待しているのを知っている。
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