オンライン中毒
 大騒ぎしている周りの悲鳴。


割れたコップがまるで小石から砂に変わり果てた、じゃりじゃりという音色。


綾との思い出が粉々に……そして灰のように、とっくに忘れ去られたかのように、散らばり飛んでいく。


――ごめんなさい。貴方との大切な思い出を殺してしまった。


そして鼓膜付近に転がっている携帯から流れるアナウンス。


「……おかけになった電話番号は現在使われておりません。おかけになった――」


なんで? 元気? ……なんで!!!!


――最後に心臓がぐしゃりと潰れた。
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