私は最強ビンボー女!
「・・・・・・愛の告白でもすんの?」

ふてくされた様な声の主は・・・



ぷくぅっとふくれた桃榎だった。





え、なんか超可愛い!!!


・・・じゃなくて!!




「違う!!!翼、あんたの瞳のこと!!!」


その、瞳の翳りのことだよ・・・・・




「あー、ソレかぁ・・・」

翼はまた、やる気のない声を出す。


ちょぉ!?

さっきの背筋ピンッ!は、どこいった!?




「ソレかぁ・・・じゃない!!!ほらっ、行くぞ!」


私は翼の手を引き、強引に屋上から引っ張りだした。





――手を握っているとき、翼の顔がほんのり赤く染まっていることに、私は気付かなかった・・・・・・。










―青菜side end―





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