私は最強ビンボー女!
「それより、座ってください。」

佐奈が笑顔で言う。


「あ、うん。」

「そうだね。」

2人とも、ニコニコ笑いながら座る。







――そして、合コンが始まった――――



「ホラ、青菜ちゃんも歌って歌って!」

メガネをかけている方・・・えっと、確かリクさん?が、言ってくれた。


でも、私・・・


「あの、普段テレビとか見なくて、その、歌える曲が無いんです・・・」


あぁ・・・最悪。

そもそも、テレビなんて家には無かったし。今はあるけど、節約しなくちゃだし・・・・・


カラオケなんてのも、人生初だったのに。

だいたい、歌えないなんて、邪魔なだけだよね・・・。



ずぅーんと沈んでいると、佐奈が私の肩をポンッと叩いた。

「じゃ、青菜はタンバリン係ね♪」


「・・・・・タンバリン?」


「そ。歌にあわせて叩くの。いいですよね?」


佐奈は最後のはリクさんと・・・確か、タツさん?に向けて言った。



2人はニッコリ微笑みながら、コクリと頷いてくれた。


「全然いーよ。」

「俺も異議なし。」




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