私は最強ビンボー女!
糞親父がやられた事と関係あるのか?


それとも――




チリンッ
チリンッ




子気味良い音が響いた。

綺麗で可愛らしい音。




鈴の音?

なぜ・・・・




「あぁっ!葵様が『早く』と命じておられる!青菜様、早急に行きますよ。」


どこに行くんだよ。

そもそも、葵様はここにはいないよ。

命令なんて聞こえないし、伝わらない・・・・・・・・・あ。


もしかして、鈴の音?

鈴の音で『早く』と、伝えたのか?




そんな事を推測しながらも、私はスーツ男達に押されるようにして、1つの部屋の前に来た。


目の前には、大きな障子。


スーツ男達は、その場に正座をした。

つられるようにして、私も正座をする。



「葵様、青菜様を連れてまいりました。」


「うむ。入れ。」


しわがれた、けれど威圧感のある声が答えた。




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