私は最強ビンボー女!
「あー!青菜っ!なんでいるのぉー!?」

可愛らしい声に、私は現実に戻される。


陽に腕を捕まれたまま、私は顔だけ声のした方に向けた。



「桃榎っ!」


ピンク色の髪の、可愛い子が私に向かって走っていた。


その後ろから、白狼の幹部以上の面々が走っていた。



「あの女帰ってきたのかよ。うざ。」

彼方、声が大きい。そしてなんだ!『うざ。』とはっ!


「ふふふ。散々心配させておいて・・・何してあげましょうかねぇ。」

律さん、笑顔が黒い。めっさ黒い。超怖いから。


「あー!マジかー!帰ってきたかー!良かったなー!」

なんだろう。勇人の顔がアホっぽく見えた。気のせいじゃない気がする。


すぐ近くでため息が聞こえた。

葉月だ。


「面倒くさそうなのが増えた・・・」



葉月さん。

その言い方はちょっと。




そんなことを思っていたら、何かが私の体にドーン!とぶつかってきた。



なんだよ!



思って視線を少し下へ向けると・・・



「へへっ青菜の匂いだー♪」

可愛い顔があった。




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