私は最強ビンボー女!
昼間でさえ人通りの少ない、小さな細い道を通り過ぎる時。




「や、やめてっ、くだ、さいっ・・・・・・」


途切れ途切れの、細い声が聞こえた。





私は反射的に、細い道に入っていく。




絶対、なんかある。


そう確信したから。




奥へ進み、突き当たりが見えた。



そこには、20歳ぐらいの若い男数人が、

1人の中学生ぐらいの女の子を取り囲んでいた。








・・・・・・・・・はぁ。




まったく、なんでこう、しょうもない奴らって、いつの日にもいるんだろう。



呆れつつ前へ進む。




そして、囲まれている女の子の顔がハッキリと見えるところまで来た。




私は、女の子の顔を見て――思わず、固まった。







< 396 / 836 >

この作品をシェア

pagetop