私は最強ビンボー女!
すると、白狼の総長さんは、私を解放した。



そして、じっと私を見つめた。


どこまでも黒い、漆黒の瞳・・・






――あれ?なんだか、この瞳の色、懐かしい・・・?



「俺のこと、忘れたのか?」


悲しげに呟く、総長さん。



「えっとぉ・・・」


忘れたの、かな?

や、でも本当にこんな存在感ある人、知らないしぃ。



総長さん、すごいイケメンだから、会ってたら覚えてるはずなんだけど・・・


んー・・・

わからん!



「総長さん、あの・・・」


なんて言えばいいんだろ・・・



「・・・もう、"子犬クン"とは、呼ばないんだな。」



・・・へ?

子犬クン??



・・・・って・・・





「えぇーーー!!!!!!子犬クンっ!?」


またもや叫んじゃったよ。






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