私は最強ビンボー女!
「嗅ぎ回り、知ってしまったからだ。」


日岡さんはなんでもないことのように、さらりと言った。


「どういうこと?」


「だからさ。お偉いさんとか、金持ちとかの周辺をうろついて、秘密やらを知ってしまったからだよ。」




あぁ・・・・・・そういうことか。


ナァちゃんはミーハーで、美男美女の個人情報なら、ほとんど知ってるもんね。



「知っちゃったから、目障りだって思われて・・・暗殺するように頼まれたってことですか?」


「そういうこと。」



あっさりと日岡さんが頷く。


私は、理屈を頭で理解することはできた。



ただ、心は受け入れたくないって、理解するのを、頑なに拒否してるけど。





「どこから頼まれたんですか?」


「珍しいことに、複数のところから依頼があった。

どうやら、彼女は随分広範囲に渡って嗅ぎ回っていたみたいだね。」


「そう、ですか・・・」






私の脳裏に、出し抜けにナァちゃんの笑顔が浮かぶ。


底抜けに明るい笑顔。

いつだって、ナァちゃんの瞳は、キラキラ輝いていた。




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