私は最強ビンボー女!
「・・・とにかく、探せ。世界は広いんだ。そこでうじうじしてたら、勿体無い。」


抱え込まないで。


「嫌なら嫌ってハッキリ言え。私は・・・"抵抗"する子犬クン、好きだぞ?」


言った途端、子犬クンの顔がぼんっと赤くなった。


どうした!
子犬クン!?


「大丈夫か?」


「だ、大丈夫です。ちょっと勘違いしちゃっただけなので・・・」


「勘違い?」



「き、気にしないでくださいっ!!」




・・・・・うーん・・・


大丈夫ならいっかな?






「ま、頑張れ子犬クン。きっと・・・君なら大丈夫だ。
じゃーな。」



私は、その場から去った。

ぼこぼこにした奴等を引きずりながら。




「ま、待ってください!どこの学校ですか・・・」



そんな声も、聞いた気がする。

でも、振り返らなかった。


ものすごく眠かったんだ。





< 52 / 836 >

この作品をシェア

pagetop