私は最強ビンボー女!
「そう、話。

お祖母ちゃんとお母さんの過去の話を、聞いたの。」


ハッキリと言えば、糞ババァはさっきよりも目を見開いた。


「聞いたのか?」


「聞いた。」



葉月と日岡さんは、何か知っているのか分からないけれど、ただ、黙って私と糞ババァを見守っていた。


そして、源蔵さんは、そっと口を開いた。

「葵様。俺も、聞きました。」



糞ババァはパッと源蔵さんに視線を移す。


葉月は驚いたように源蔵さんを見て、日岡さんは冷静に源蔵さんに視線を向けた。



私は、源蔵さんに頷きかけた。



そうだね。

源蔵さんも聞いたって、教えた方がいいよね。



そんな思いが伝わったかのように、源蔵さんは頷き返してくれた。




「・・・こういう、ことかい?

喜代治は青菜と源蔵に・・・あたしと海の話をしたってことかい?」


糞ババァは私と源蔵さんとに視線を交互させながら、そう聞いてきた。


私と源蔵さんは、コクンと1つ、頷く。

代表して、私が言った。


「そうだよ。お祖父ちゃんは、私と源蔵さんに話してくれたの。

お祖母ちゃんとお母さんのこと、教えてって、私が頼んだから。」





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