私は最強ビンボー女!
「根本的に、同じなんだ。

全員が全員、逆らえない。


"朝霧家"に。」




・・・・・・なぞなぞ?


「お祖母ちゃんに逆らうかもしれないから、こんなことになってるんじゃないんですか?」



眉をひそめて言えば、静かに日岡さんが首を振る。





「俺が言ってるのは、葵様ではなくて朝霧家のことだ。

代々続いている朝霧家そのもののこと。


そもそも、おかしくはないか?

誰が好き好んで自らの手を汚す仕事に就く?

どこで"暗殺グループ"なんて仕事を知る?


続いているんだよ、この仕事は。」




続いている・・・?


つまり――




「つまり、部下は部下で、代々決まっているんだ。

例えば、俺の日岡家は、代々朝霧家の副社長を担う。」



その言葉に、思わず目を見開いた。




代々続く暗殺グループである朝霧家。


その朝霧家を支える部下達さえも、代々決まっている家柄だったの?






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