私は最強ビンボー女!
「何でもないなら、よい。

にしても、改めて1つに集めると、部下もけっこういるのじゃな。」



さらりと言うお祖母ちゃん。


けっこうどころじゃないと思うんだよね・・・。



体育館ぐらいもある広間に、ぎっちり詰め込まれた大量の人達。


全員が部下だというのだから、恐ろしい。




そりゃあ・・・チェーングループとかと比べたら、全然だとは思うよ?



でもさ、たった一つの家。代々受け継がれてきたという部下。


それだけで、ここまで大勢いるんだから、やっぱりすごいよ。






なんか、本当に私、朝霧家の直系っていう気がしないよ・・・。



ため息を噛み殺していると、スッと目の前にマイクが差し出された。




マイクの持ち主に視線を移せば、日岡さんが生真面目に私にマイクを差し出していることが判明。



「・・・・・・日岡さん。なんでマイク?」



その生真面目な表情から察するに、悪戯じゃないと思うけど・・・。


首を傾げた私に、日岡さんが表情を変えずに言う。


「ここの奴ら全員に話さなきゃいけないだろ?

声、端まで届くのかよ。」


あ、そっか!





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