私は最強ビンボー女!
いっただきまーす♪

ショートケーキにかぶりつこうとしたまさにその瞬間――









「「「「「「「青菜っ!!!!!!」」」」」」」





複数の人の叫び声が耳に入り、私は強制的に目を開けることとなった。







反射的に目を開ければ、そこには―――


お祖母ちゃん、陽、翼、お母さん、佐奈、ナァちゃん、糞親父の顔があった。





「・・・・・・ショートケーキは?」



あれ?なんでいきなり私の眼前が顔になってんの?


ショートケーキは一体どこに!?




焦り始めた時、佐奈のほっとしたような、けれど呆れた声が降ってきた。



「青菜、寝ぼけてんじゃないわよ。」


「・・・・・・寝ぼけ・・・?」


首を傾げた私は、自分が白いベッドの上に横になっていることを認識した。



・・・・・・・・・・・・あれ?


なんで私、こんなとこにいんの?




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