私は最強ビンボー女!
「だったら「汚したくないの。」


なんで?と、言う前に、葉月の震えた声が室内に響く。




「私は、たくさんの男の人に抱かれて・・・汚いから。

日岡さんの気持ちに、応えることなんてできない。


日岡さんを、汚してしまうから。




―――ねぇ青菜。




誰だって、好きになった人には、幸せになってほしいって願うんでしょ?


誰も、自分の手で、好きな人を汚したいなんて思わないんでしょ?



そうでしょう・・・―――――?」













―――何も・・・言うことが、できなかった。


言うべき言葉が、見つからなかった。



私は、肩を震わせて泣く葉月を、抱きしめることしかできなかった。





――ねぇ日岡さん。


あなたは、葉月のこの思いを知っているから・・・葉月に『無視するな』と、言わないんですか?



強く葉月を抱きしめながら、私は心の中で日岡さんに問いかけた。



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