私は最強ビンボー女!
あなたの妹でしょーが!

とかツッコンでいられたのも束の間。



「夏実ぃっ!!!」


「うぐぇっ」


一陣の突風のスグ後に、何やら不穏な声が――



ナァちゃんの方を見れば。


啓先輩がナァちゃんを抱きしめてて。

ナァちゃんが窒息寸前の危険な状態だった。




って。


「ナァちゃーーーーーーんっ!!!!!!」


嫌だよ!

死んだら嫌だよナァちゃん!



「・・・・・・っ・・・青菜・・・さまっ・・・・・・ありがとう・・・ございましたっ・・・

あたしは・・・もう・・・・・・ここまでみたいですっ・・・」




ナァちゃんっ!



「嫌だナァちゃん!」

「青菜さま・・・っ」

「ナァちゃん!!!」

「青菜さまっ・・・!!!」


「はいはいうるさいよー。

そこ男、ナァ離しなさいよ。」


佐奈のクールな声により、ナァちゃんは解放された。




< 651 / 836 >

この作品をシェア

pagetop