私は最強ビンボー女!
「ちょ、佐奈待って!どこ行くの?!」


私はまだ哉の野郎と話せてないんだって!




「どこ?ここの最寄り駅前のカフェ。」


「なんでそんなとこに!」


「緊急事態なのよ。」


「緊急事態?」




佐奈が、ぎゅぅっと私の腕をつかむ力を強めた。



「・・・・・・小野緋月が、行方をくらませた・・・。」





――――――な・・・!?




「緋月ちゃんが!?嘘でしょ?!」


「本当。こんな嘘誰がつくかっての。」





た、確かにそんな嘘誰もつかない・・・っていうか、つきたくもないっ!!!



「いつから?いつから行方が分からないの?」


ずんずん進む佐奈についていきながら、必死に聞く。




「ナァ情報によれば、最後に朝霧緋月の姿を誰かが見たのは――昨夜の11時。」


「な―――――っ!?」






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