私は最強ビンボー女!
「ったく・・・メンドーな性格してんな。テメェも。

こっちが関係ねぇって言ってやってんだ。甘んじて受け入れろよ。」


「やだ。」


「あーあーそうですか。

いいだろ別に。お前だって今日傷ついたんだし。お互い様ってことで。」


「お互い様、じゃ、ない!

これには、小野家も、加担してる・・・。」


「な―――どういうことよ、ソレッ!!!」





声を荒げたのは、葉月。


それも当然か。



緋月ちゃんは小野家の一人娘・・・ってことになってるわけだし。

それをこんなふうにするのは、理解不能。


ただし。

小野家ならばこういうことも躊躇いなくするのだということくらいは、すでに知ってるけど。





「・・・葉月・・・・・・。」


「緋月!何よそれっ・・・ホント、最悪っ・・・・・・。」



ギリッと歯を食いしばる葉月。


嘘でしょ?とは、聞かない。

ありえないとは、言わない。



小野家ならやるだろうと、葉月だって分かってる。


彼方は葉月と緋月ちゃんを見て、ハッと、どこか自嘲気に笑った。




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