新しい恋〜メールのキミと〜
結局、あたしはあの後教室の自分の席で大好きな海を見つめながらあーでもない、こうでもないと考えていた。


でもそんなあたしを涼平は探しに来てくれたんだ。


「ごめん。全力投球して完全燃焼しました」



えへへととりあえず笑ってごまかしてみる。走ってきてくれたんだ。



荒い息を整えてあたしに近づく涼平。どうしよう。やっぱり冷たくして振られるなんてあたしにはできない。




「ご、ごめんね。探しにきてくれて・・・」




目の前まで来てあたしの両肩をガッと掴んだ彼は少しだけ怒りに満ちた表情をしながら顔を近づけてきた。
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