潜入!婚活パーティー☆①
『わたし、バツイチなのよ』


鳥が鳴きやんだ… 気がしました。


『子どもも二人いたんだけどね、旦那についていったから』



(´Д`|||) 和やかな婚活パーティーの雰囲気が、一転しました。


『わたしの浮気が原因でね、大変なことになったのよ』


ハナちゃん、あなたの従姉妹が今、蜘蛛の巣に絡め取られようとしてるわよ!

花屋さんと談笑している場合じゃないわ! 気付いてちょうだい!!


蜘蛛は不敵に笑ったのです――― なんて、ウキタの短編に出てきそうなシーンが今まさに現実のものに… (*_*)



『わたし、顔も知らない相手と恋をしてね…』


聞くのが怖い。
でも小説のネタになるかも。

ウキタの心は思春期の少女のように揺れ動きます。


ただ、右手のビールが少女ではないことを証明しています。



そうだウキタは30代、立派な大人です。
ここはこの女性の身の上話を聞き、それを糧になにか一つ作品を仕上げるくらいのことはできるはず!
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