そして 君は 恋に落ちた。






そんな今日の業務は最悪。


昨夜の営業若手ホープ2人との飲み会を誰かに見られていたらしく、私への風当たりがハンパない。



「お局とうとう瀬川さんだけじゃなく…」

「酷いよね!由美子なんて仕事にならなくて」

「小林君まで…!」


食堂に入った瞬間聞こえてきた噂話。

むしろ、“由美子”って誰?!と聞きたいわ。




「お疲れさん」


…―――元凶登場!



「……お疲れ様」


「暗っ …ってかお前顔色悪すぎ」


言いながら、私のおでこに触れる小林君。



「……熱ねーな」


「大丈夫。多分寝不足なだけだから」


「何?お前等すぐ帰らなかったの?」



おでこに当てられた手をやんわりかわしていると、もう一人の元凶が顔を出した。


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