そして 君は 恋に落ちた。
13




―――次の日。


少し早めに会社に着いた俺は、今日の仕事の確認をしながら始業時間までを過ごしていた。


「あれ?お局様は?」

なんて、斜め後ろの声に顔を上げると、確かに目の前のデスクにいるはずの人がいなかった。


時計を見ると始業5分前。


……寝坊か?




けど、その心配は一瞬で終わる。




「ちょっ 何よ、あれっ」


悲鳴にも似た声に顔をしかめながらも振り向いた。

すると、みんながみんな、ある一点に目を向けていた。


………?

何、見てんの?




ゆっくりその視線を追うと―――



ああ、そうゆう事……。


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