そして 君は 恋に落ちた。





「…っ ……は、ぁ…っ」




聞こえるのは、衣擦れの音。


濡れた、音。



苦しい息遣い。








ただ、それだけ。





「先輩……力、抜いて…」




彼の手が、声が、私の体を開いていく………




「ぁ………ン…ぁ、…」


自分でもびっくりする位の甘い声が部屋中に響いた時。



揺れる私の体を真上から見下ろした彼が、私の口を塞いだ。


―――瞬間、貫かれた体。






………もう、元には戻れない。

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