君の隣


-----------------




「えっ?」




ズキッ、




海人に、彼女ができた。?



嘘でしょ。




だ、だって、海人はいつも、





『俺、女とかあんま興味ないし、もしかすると、好きな人、一生出来ないかもな!!』




なんて言って、いつもの様に屈託なく笑ってた。



それは、ほんの1ヶ月ほど前のことだし。




その間に、好きな人が出来たっていうの?





そう考えると、なぜか胸が痛くて。



動揺して、目が泳いでいるのが自分でもわかった。





----------------



「…もしかして、碧知らなかったの?」



キョトンとした顔をして、私を見る怜美。




私は、コクリと頷く。




「そうなんだ!!あ、あたし言っちゃいけなかったのかな!!」




アタフタし始める怜美。




でも私は、何も考えらろなくて…





ただ、



この胸の痛みを、必死に抑えようとした。
< 4 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop