林檎好きな彼 [短]

南摘と俺

-聖サイド-


「聖、お前 南摘ちゃんと話せたか?」

「おう!佑のおかげでな♪」

俺の親友の佑は 南摘ちゃんの友達の彼氏。

実は俺、野々宮 南摘ちゃんに
一目惚れしてしまったみたい。

まぁ 本人は今日始めて会ったと思い込んでるけど、ちゃんと前にも俺と会ってる。

今の一年が高校の見学で来た時に、南摘ちゃんが迷子になっていた所、俺は好きになってしまった。

俺の周りにいる 気取った女達と違って
とても 愛しいと思った。

だから 今日の昼休みは
佑に協力してもらって
林檎をプレゼントしたって事。

そんな時に…

―ガラッ

「佑~♪一緒に帰ろ!」

「おお!ミヨ帰ろーぜ!」

「熱いね~君達っ♪」

「あ!聖先輩って南摘の事好きだったんですね!」

「え…バレてる?」

「あんな態度見せてたら、誰だってわかりますって~♪ねっ♪佑君!」

「おう!!昼休みずっとミヨと見てたもんな~♪」


「アンタ、聖君の何なの!?」

外から ものすごい怒鳴り声が聞こえた。
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