潔癖症の彼は、キスができるのですか?



言った。


言ってしまった。


私の初告白は半分キレているという、何ともかわいくないものだった。


だって、伝え方が分からない。かわいく、女の子らしく“好きです”って言いたかったけど。


大窪くんが思いを絶ちきるなんて言うから……。


大窪くんは唖然とした表情のまま、何も言ってくれなくて、私の顔をジッと見つめてくる。


私はギュッとジャージの裾を握る。


「…………」


な、何か言ってよ。てか、やっぱりかわいくない言い方だったから、幻滅された?


私はたまらず、走って階段を下って逃げた。



間が。


間が、持たないんですけどー!!!!




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