真面目くんがネクタイを緩めるとき


「マジかよ……

釣り合ってね~じゃん。

俺でもいけるんじゃね?」

自信を取り戻した先輩に美影は言葉を付け足していく


「でも実はとっーてもイケメン」

「は?」

そうだね。

「そこら辺のモデルなんかより全然」

うん、それもその通り。

「意味分からなくね?」

先輩の頭にはハテナマークが浮かんでいた。

「それでもってアメリカで医学学んでて、

将来はもちろん医者」

「え"」

だんだんと、先輩の声が濁っていくのに笑いそうになった。

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