真面目くんがネクタイを緩めるとき
その日から私は、イジメのターゲットになった。
下駄箱を覗くと靴が無くなっていたり、
外を歩いていると水をかけられたり
クラスでも私と話してくれる人は誰もいない。
そんな散々な生活が卒業するまで続いて
私は地元の中学校に行くはずだったのを
諦めて
遠くの私立中学に通うことにした。
これでやっと解放される……。
そう安心していたのに、その考えは甘かったんだと知ることになる。
中学生になって
私はあまり目立ずに、でも地味すぎない
普通の生き方をしようと心がけた。
そうすればきっと、イジメに合わないですむと思ったから