形見
微笑みをただ追い求め


















「かなめ?」








要は、固まってしまった。




口の尖った狐のお面を右目にかけて、こちらを覗きこむ、男の人。



すごいスピードで走ってきたけれど、そう一言聞いたきり首を傾げて微動だにしない。



周りの大人たちが、息を殺してこちらを見ている。



「かなめ?」



澄んだ、男の人だけど綺麗な声。




思わず、要は頷いた。



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