After the rain

友美子は、かすみに彼氏どころか好きな人でさえも出来ない事を、心底心配していた。


独りになって、もうすぐ3年。


良い年になったのに、このままで大丈夫なんだろうか。と友美子は飲み会の話が有る度にかすみに声を掛けていた。



「佐々木さん、今日のメンバー本当良い感じでしたよね！」
「そうだねー。友ちゃんの先輩も後輩も面白かったし。」
「いや、そっちじゃなくて男性チームの方の事ですよ！」
「ああ！そっちも良かった！全員あたしより年が上だったしね！まぁ欲を言うならもうあと3つ位上でも良かったかなぁーなんて。」
「そんな上なんて、なかなか残ってくれてないですよー？イイ男は早くに女が見つけてますから。」
「そうだけど。」
「佐々木さん、またバツイチの人と付き合っちゃいますー？また同じ目に遭いますよー？」