After the rain
新しい予感。
あれから、陽輔の友達の車で自宅の近くのコンビニまで送ってもらって。



しばらくすると、LINEが届いた。


絵文字いっぱい、スタンプまで。



久しぶりに、会社関係じゃない男の人とのやり取り。



何だかちょっとだけ楽しかった。




そしてこの一連の出来事は、すぐに友美子も知る事となる。



「へー。何かすっごい出会い方でしたね。でも、ここまで偶然が重なったら最早運命感じちゃいません?」


駅前の居酒屋で。


お酒が飲めない友美子は、終始ウーロン茶でかすみに付き合ってくれる。


「運命までは感じないけど、不思議な感じはしたよー?知らないうちに二回も会ってたんだからさ。」
「三度目の正直ってやつですかー?」
「それ、使い方合ってる?」
「さぁ。」

ウーロン茶でナチュラルハイな友美子。

「でも、バンドマンなんですよね。バンド名聞きました?」
「そこまではまだ。駅で30分くらい話してたと思うけど、バンドの話はしなかったなぁー。」
「えー?じゃあ何喋ってたんですか?」
「何だったかな。本当、何でも無いような話だったよ?あ、足怪我した時の話とか?」
「ああ、整形外科で会った時の?」
「そうそう。あれ、あの時の彼女と喧嘩しててマンションの階段から落ちたんだって!」
「はぁー?喧嘩して階段から落ちたとかって、一体どんなサバイバルな喧嘩だったんですかー?」
「何か、仕事で地方行ってて帰ったらいきなりキレてきたって言ってたかな。」
「仕事で地方?ライブとかですかね。」
「知らない。てか、あたしバンドの事聞いたとしても全然分からないよ?」
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