マーブル色の太陽

僕は通学路に倒れていた。

見通しの悪い四つ角で、左から来た自動車と接触したとのこと。

走り去る自動車の、急発進するタイヤの音を聞いた人がいたらしく、その人が救急車を呼んでくれたそうだ。

僕自身は自動車の影も見ていなければ、接触した記憶もない。

外傷も、腕を若干擦りむいてはいるが、頭の包帯以外に目立ったところはない。


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