マーブル色の太陽


「そ、それだけ……? た、たった……それだけ?」

「お前なあ、簡単に言うなよ~。嫉妬ってのは、人も……」


合瀬の言葉が途切れ途切れになる。


(納得……できない。な、なっとく……で、でき……な……い)


僕の視界は、今、側溝にある自分の吐しゃ物のようにドロドロになっていく。

合瀬を見上げると、ゆらゆらとした輪郭の、あやふやな生き物になっていた。

僕は必死に目を開ける。

ピントが合い、合瀬の冷酷な笑顔が見えた。

暗闇が迫り、僕の意識は合瀬の言葉を聞き取ると、後方へと弾き飛ばされた。


「やっと会えるな」


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