マーブル色の太陽

僕はここで解放された。

本当は、大久保がどこまで近づいてきているか知りたがったが、これ以上あの中に居て、僕自身が大久保に近づきすぎる危険性を考えれば、丁度良かったのかもしれない。



公衆電話。

生徒手帳。

警察として、追求するネタはいくらでもあると思うが、任意同行でもないこの尋問を、これ以上続けるわけにもいかなかったのかもしれない。

それに、もし、僕が犯人ではなかった場合、これ以上、現場の情報などを漏らすことを避けたのかもしれない。



僕は琢磨の「教室で待っていなさい」という指示に従い、教室へと向かった。
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