マーブル色の太陽

僕は弁当を広げる。

少し焦げた卵焼きに、足が途中で切れた、たぶん「タコ」だと思われるウインナー。

ブロッコリーは茹で過ぎでぐずぐず、イカのフライは窮屈な場所に押し込められて、衣が取れかかっていた。

そして、のりで書いた「サトシ」の文字は、蓋に張り付き「サトン」になっていた。
< 607 / 672 >

この作品をシェア

pagetop