総長からの「愛してる」



「頼むぞ。」





頷いたアキラに、俺は最後に目を合わせ、背を向ける。




アキラが階段を上がって行く音が聞こえると、俺はゆっくりと階段を降りた。





目の前には戦いの渦。



殴りあう鈍い音と、互いに罵り合う怒鳴り声。




大人はみんな、こんな景色を嫌うけど。




俺たちはまだ、拳でしかまともに自分をさらけ出せねぇんだと思う。



特に、男はな。





俺の感情は怒りで高ぶり、集中力を尖らせる。




今、殴りてぇのはただ一人。




階段を降りきり1階に着いた俺は、戦いの中へと踏み出す。





ーーーーさあ、喧嘩だ。






< 115 / 443 >

この作品をシェア

pagetop