総長からの「愛してる」



「当たり前だ。ちゃんと、説明してもらわねぇと俺の気がすまねぇ。」




俺が言い終わると、この場の緊張感が一気に高くなる。




周りにいる龍嵐の仲間も、日向の連中も。



全員が俺たちに視線を集めている。









タッ




集中力を一点に集めた俺は、一気に走り出す。




まず、先に足を封じたい。



なら初手は決まっている。




利き足ではない右足を、要の足首目掛けて思いっきり蹴る。




「読んでるよ。」



サッと交わした要。



左を軸に、右足を回す。




「甘いんじゃない?」



俺の回し蹴りを左足で受け止めた要。



俺はそのまま後ろに跳んで、拳を突き出す。




< 132 / 443 >

この作品をシェア

pagetop