総長からの「愛してる」



「あなたに関係ない。」




どうやって……?



ただ、がむしゃらだっただけ。




「答えろ。」



なぜ、そこまで私に構うの?


なぜ、私に手を伸ばすの?




そんな優しさは………痛いだけ。



心に刺さり、苦しい、悔しい。



同情は嫌。


わかってもらえなくても、いいの。



私の人生を勝手に憐れんで、勝手に綺麗事で覆い被せられる……



そんな屈辱的で、羞恥的なことを望んでないの。




「教えて、何になるの?
何も変わらないし、変えられない。」




もう一度、光が見たいだけなの。



それ以外、いらない……




「………そうか。
まだ光があるなら、いいだろ。

ーーーまたな。」



< 305 / 443 >

この作品をシェア

pagetop