総長からの「愛してる」

救われた感情




ーーーーー


ーーーーーーーー




「…………。」



今夜もまた、私はホテル街に立っていた。



ただ壁に立つだけで、男は私を見てくる。


気持ちのいいものじゃないけど、もう諦めた。




バイトも、探した。



でも求人広告の時給を見る限り、どのバイトでも生活費が足りなくなる。




「ねえ、君…2万でどう?」




ーーー今日もまた、私は汚れていく



「いいよ。」




ダークブラウンの髪色をした、男。



何処かで見たことのある、顔。



……でも、思い出せない。




そんなこと、どうでもいいけど。




「名前は?」



名前………?


そんなことを聞かれたのは、初めてのことだった。



< 307 / 443 >

この作品をシェア

pagetop