総長からの「愛してる」



無意識にガタガタと震える手。



心は焦りと不安でいっぱいになる。




「……でっ……で、電話……!!」



こういう時に頼れるのは、悠だ。


慌てた私が導き出した答えはそれで……




『もしも「は、悠?!來叶、どこ?!」



『なんだよ?來叶ならお前が心配だからってさっき帰ったぞ。』



「あ……あ、……!!」



『……なんかあったか?』



異常な私の様子を感じ取ったのか……



兎にも角にも、パニックの私の代わりにその後を手配してくれたのは、全て悠だった。



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