総長からの「愛してる」



吉良に言われ、はっとする。




確かに、そうだ。



來叶が死んでしまった日も、私は吐き気とかに悩まされてた。



1週間以上続くから、なにかと思えば……




「そっか………赤ちゃんか。」



お腹に手を当てる。



ここに、いるんだよね?



私と來叶の赤ちゃんが……


愛し合った証が。





「産むのか?」




今まで一言も発しなかった悠が、急に核心をついてきた。



産みたいか?と言われれば、


当然、産みたい。



でも、産むのか?と聞かれたら




「産まないよ。」



「なっ?!」


「何でだよ!!」




< 371 / 443 >

この作品をシェア

pagetop