総長からの「愛してる」
「僕たちと同じって言いたいわけ?」
奏は信じないのだろう。
いや、信じたくないだけか。
「倉庫に戻る。」
幹部が一部に留まり続けるのも良くない。
そろそろ撤収の時間だ。
「覚悟しろよ……アイ。」
お前はまだ思わないだろうが、その行為は今日が最後になるだろう。
どんな闇があろうと、お前を俺の女にしたら、他の男になんか触らせねぇ。
倉庫までの道を戻りながら、アイのことを考える。
「ふっ……」
俺は静かに口角をあげた。
明日からが、楽しみだ。