総長からの「愛してる」



甘い甘い、言葉。



私も好きになったのが廉也で良かった。



私がまた誰かを愛おしいと思える日が来るなんて、思わなかった。




「……初めての気持ちで、上手く言葉にできないんだけど…」



「ん、言ってみろ。」




この初めて感じる、愛おしさに似た気持ちが心をいっぱいにする。




「……廉也のそばにいたい、廉也の苦しみを分けて欲しい、廉也の痛みも全て知りたい……


私が廉也を精一杯守るから……!!」



そうだ、私は……守りたいんだ。



この愛する人が、これ以上傷つかないように。




「だから、その代わりに廉也も精一杯私を守ってね。」




< 414 / 443 >

この作品をシェア

pagetop