2つの地球

運命の別れ

「……りん…かり…花梨?」
「んぁー。んー?」
「授業分かった?寝てて(笑)」
「…わかんない」
和哉が私をからかってきた。
「だろうね」
「…うん。眠かった。」
「まぁ俺もだけど(笑)」
私はムスッとしながらすこし笑った。
いつか地球に行くのか。この関係もそれで終わり。この中から1人でも居なくなると皆はもう会う事は無くなるだろう。
そして私は6時間目までボーッと過ごした。
「花梨!帰ーろー!」
「うん。未奈。」
「元気なく無い?」
「ちょっと頭痛い。でも大丈夫!さぁ行こ?」
「うん…無理しないでね?」
「うん!」
私はこの時もう何か感じていたのかもしれない。
「クレープ食べよ?」
「未奈本当クレープ好きだね!」
「うん!それに…」
「ん?」
「いや何でもない!」
未奈が何か隠しているのは分かった。
でも、あんまりしつこく聞くと未奈もやがるから聞かなかった。
「ん〜おいし〜」
「食欲旺盛だね!(笑)」
「違う!食べ盛りなの!」
「ふふふふ」
「食べた食べた!」
「はやっ相変わらずだね食べる早さは。」
「でしょ?あっ!そうだプリクラ撮ろ?」
あれ?おかしい。未奈は写真とかそういうの嫌いなはず。私も嫌いなのを知ってる。
「今日の未奈、変だよ?」
「えーそう?」
未奈の目にはうっすら涙が見えた。
大体予想はついた。でも未奈からちゃんと聞きたい。
「撮るけど、撮ったらちゃんと話そう?」
「うん…」
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