2つの地球

楽園地球

「はーいついたわよー。ここが地球よ。」
未奈さんは私に説明してくれた。
地球のことを。
でも私は心のないクローンになりきらなきゃいけない。
だから反応もできない。
驚いてるのに伝わらない。
こんなのでやっていけるかな…
「辛いよね。でも大丈夫よ。未奈がいるから。」
思わず涙が出そうになった。
未奈さんはとても優しい人だ。
「はい。じゃあ花梨ちゃんに会いに行こうか。」
私たちは地球の花梨ちゃんの家へ向かった。
ピーンポーン
「はーい。」
「花梨ちゃんですか?クローンをお届けに参りました。」
「あ、はーい。くるの早いな。」
ガチャ
「あなたがクローンの…私と文通してた花梨ちゃん?」
あ、覚えてるんだ…裏切られた感結構あったのに。
「こちらのクローンの感情は削除させていただきました。」
お、未奈さんナイス。
「そうですか…」
「でもあなたが頑張れば感情は戻ることもあります。」
「本当ですか!私謝りたくて…」
今更謝ろうが変わりないと思うけど。
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