2つの地球

交流

政府と国民がすれ違ってる。
確かに便利かもしれない。
そこで考えたら同じ。
でも、使い方は違う。
話し相手にもなって欲しい国民
事務をこなして欲しい政府
対立する意味などないことで対立している。
『一回帰ろうか。』
だね。
私たちは一度帰った。
そこには未奈さんがいた。
「おかえり。どうだった?」
「少なくとも国民は処分に反対です。」
「やっぱり。こっちが聞いた話では、いつかクローンにのっとられるかもしれないと思ってるらしいよ。」
のっとる?
いくら感情があるからってそこまではしない。
考えすぎなんだよ人間は。
「じゃあうちたちを信用されればいいってこと?」
「そういうこと。」
私たちを信用させないといけない。
でも難しいよね。
作った人間が恐怖心を覚えちゃたら恐怖心をとるのは難しいから。
何をしたらいいのだろう。
皆を守るために私たちにできることはなんだろう。
「それで何をしたらいいんですか?未奈さん。」
「うーん。そうねぇ。信用って言ったってすぐにできるものじゃないしねぇ。」
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